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南谷特任助教の英語論文がJournal of Cancer Educationに掲載されました。

Exploring the Correlation Between Health Literacy and Knowledge of Cervical Cancer and Radiotherapy Among Japanese Women: A Web-Based Survey
Journal of Cancer Education 
PMID: 38809493 DOI: 10.1007/s13187-024-02432-x

背景:
ヘルスリテラシー(HL)は、個人が情報に基づいた健康上の決定を下す能力において重要な役割を果たします。日本は、子宮頸がん対策において、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種率とスクリーニング率の低さ、放射線治療の十分な利用、HLの限界など、いくつかの課題に直面しています。本研究では、特に若い日本の女性を対象に、HLと子宮頸がんおよび放射線治療に関する知識との関係を調査しました。

方法:
女性向けヘルスケアアプリケーションであるLunaLunaのユーザーを対象に、46の質問からなるウェブベースの調査を実施し、HLと子宮頸がんおよび放射線治療に関する知識を評価しました。HL(不十分、問題あり、十分または優れている)の観点から3つのグループを比較しました。知識に関連する要因を特定するために、多重回帰分析を使用しました。

結果:
合計1468人の回答者が本研究に含まれました。HLは知識スコアと正の相関関係がありました(不十分:51.8%、問題あり:56.3%、十分かつ優れている:60%)。参加者は、治療関連の質問に対して比較的低い正答率を示しました。 HL が高いこと (β = 0.15、p < 0.01)、教育 (β = – 0.11、p < 0.01)、子宮頸がん検診 (β = – 0.11、p < 0.01)、収入 (β = 0.09、p < 0.01)、および雇用 (β = – 0.06、p = 0.04) は、子宮頸がんと放射線治療の知識に影響を与える重要な要因でした。

考察:
私たちの研究結果は、子宮頸がん予防を促進し、放射線治療への理解を深める上で HL が重要な役割を果たしていることを強調しています。年齢、教育、子宮頸がん検診の履歴などの要因にもかかわらず、HL は子宮頸がんと放射線治療の知識と最も強い関連を示しました。HL の向上と知識の普及は、日本で子宮頸がん予防と放射線治療を促進するために非常に重要である可能性があります。