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当科片野講師の英語論文がClin Lung Cancer [2024 (2025 update)-IF:3.3] に掲載されました。

Clin Lung Cancer. 2026 Apr;27(3):127-134. doi: 10.1016/j.cllc.2025.10.010. Epub 2025 Oct 13. PMID: 41177714.
Stereotactic Body Radiotherapy for Early-Stage Non-Small Cell Lung Cancer in Patients Aged 80 Years and Older: A Single-Center Retrospective Cohort Study of Octogenarians and Nonagenarians
Atsuto Katano, Yosuke Miki, Masanari Minamitani, Subaru Sawayanagi, Hideomi Yamashita

背景:世界的な高齢化に伴い、80歳以上の早期非小細胞肺癌(NSCLC)患者の治療はますます重要性を増している。定位放射線治療(SBRT)は非侵襲的な治療法であるが、80歳代および90歳代の患者における安全性と有効性に関するエビデンスは限られている。

方法:2003年1月から2024年11月までにSBRTによる治療を受けた、早期NSCLC(臨床病期T1-2bN0M0、AJCC第8版)の80歳以上の連続205例(中央値84歳、範囲80~93歳)の患者のデータを後ろ向きに解析した。患者は80~85歳の若年群と85歳超の高齢群に層別化した。

結果:追跡期間の中央値は32.0ヵ月で、OSの中央値は74.9ヵ月、1年および3年OS率はそれぞれ93.9%および70.7%でした。PFSの中央値は45.2ヵ月で、1年および3年PFS率はそれぞれ83.3%および55.0%でした。3年OSは、80~85歳の患者では69.4%、85歳を超える患者では73.5%でした。同様に、3年PFSは51.7%および62.1%でした(P = .289)。多変量解析により、性別、パフォーマンスステータス、病理学的確認、および生物学的有効線量がOSおよび/またはPFSの独立した予測因子であることが明らかになりましたが、暦年齢はそうではありませんでした。グレード3以上の治療関連毒性は低く(4.4%)、グレード3以上の肺炎は3.4%に認められましたが、致死的な有害事象はありませんでした。

結論:SBRTは、80歳以上(85歳以上を含む)の早期非小細胞肺癌患者において、安全かつ有効な治療選択肢であることが証明されました。これらの結果は、適切な高齢患者に対するSBRTの適用を検討する根拠となります。