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お知らせ

2010/03/15 他病院の先生方へ (食道がん患者様のご紹介の依頼)

平素より格別のご厚誼を頂戴し、ありがとうございます。

以前より患者様のご高配を頂いております先生方に、食道がん患者様のご紹介を頂きたく、お願い申し上げます。

当院では、食道癌に対し消化器内科・外科・放射線科が連携をとりながら根治を目指した治療を施行しております。

中でも、内視鏡的切除適応外の患者様について、根治目的の化学放射線治療を積極的に行っております。治療後に治療効果を判定し、残存が見られる場合には放射線治療終了後3ヶ月以内に救済手術を行うことを視野に入れた治療です。2007年には21症例、2008年には32症例、2009年には29症例の食道癌に対して当科で根治目的での化学放射線同時併用療法を実施いたしました。放射線治療単独や術後再発症例も含めますと、2009年の1年間で48症例の食道癌に放射線治療を実施いたしました。

II-III期で化学放射線治療は外科手術とほぼ同等の治療成績(5年生存率≒50%)を得ている現在、臓器温存と外来通院中心の治療でQOLを維持しつつ、残存症例に救済手術を加えることでさらに治療成績の向上が期待できると考えます。

貴院で治療前食道がん患者様がいらっしゃいましたら、当科に是非ご紹介頂きたく、お願い申し上げます。

以下の連絡先にご一報頂けましたら、数日以内に当科での受診できるよう予約の手配を取らせていただきます。

食道癌の治療前精査(バリウム透視・内視鏡・生検・CT・PET・呼吸機能検査・採血)についても、ご紹介いただけましたら当院で施行いたします。

是非、宜しくお願い申し上げます。

【治療スケジュール】

●放射線治療:50.4Gy / 28分割 / 5.6週 (day1-38)  ・・・・・・・・・外来通院

●化学療法:

ネダプラチン 80mg/m2 (day1) + 5FU 800mg/m2/24hs (day1-4)  ・・・1週間入院

ネダプラチン 80mg/m2 (day29) + 5FU 800mg/m2/24hs (day29-32) ・・1週間入院 

ネダプラチン 80mg/m2 (day57) + TS1 (day57-60) ・・・・・・・・・・外来投与

ネダプラチン 80mg/m2 (day85) + TS1 (day85-88) ・・・・・・・・・・外来投与

*放射線治療後1ヶ月以内に内視鏡・生検・PETで残存の有無をチェック。

*CRを得られない場合は放射線治療後3ヶ月以内に救済手術。

〒113-8655  東京都文京区本郷7-3-1

Tel : 03-5800-8667 (放射線科受付直通)

Fax : 03-5800-8935

東京大学医学部附属病院 放射線科 山下英臣 (内線:37408)

E-mail : yamashitah-rad@h.u-tokyo.ac.jp