2023/04/25 情報開示文書(オプトアウト) 予防リンパ節領域輪郭の自動作成エンジン開発に関する研究
東京大学医学部附属病院放射線科にて
射線治療を施行された方およびそのご家族の方へ
放射線治療の対象となる臓器やその周辺のリンパ節に放射線治療を行うにあたり、治療の対象ではない臓器やその周辺のリンパ節に放射線ができるだけ照射されないようにするために、放射線治療開始前に治療の対象となる臓器やその周辺のリンパ節の輪郭を明らかにする事が重要です。そこで、深層学習技術により、放射線治療用の臓器輪郭を自動で作成する画像処理エンジンを開発することは、臓器の輪郭の作成の際の術者による差異を解消できるため、患者さんの正常臓器へのより正確な線量評価が実現できると考えられます。
この研究の対象者に該当する可能性がある方で、研究への協力を希望されない場合、あるいは協力を途中でおやめになりたい場合は2024年03月31日までに末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。
【審査番号】
2022150NI
【研究課題】
放射線治療における、頭頸部、体幹部、骨盤部を対象とするリスク臓器輪郭および 予防リンパ節領域輪郭の自動作成エンジン開発に関する研究
【研究機関名及び自機関の研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
研究機関 東京大学附属病院
研究責任者 山下 英臣・准教授
担当業務 データ取得、提供および評価解析
【共同研究機関】
富士フイルム株式会社 メディカルシステム開発センター
研究責任者 桝本 潤・IT開発グループ部長
この研究に利用する試料・情報は共同研究機関の範囲のみで利用されます。
【研究期間】
承認日から 2024年03月31日まで
【対象となる方】
2017年01月01日から2021年12月31日までに東京大学医学部附属病院放射線科放射線治療部門で頭頸部、体幹部、骨盤部に対して放射線治療を加療された方
【研究目的・意義】
放射線治療の対象となる臓器やその周辺のリンパ節に放射線治療を行うにあたり、治療の対象ではない臓器やその周辺のリンパ節に放射線ができるだけ照射されないようにするために、放射線治療開始前に治療の対象となる臓器やその周辺のリンパ節の輪郭を明らかにする事が重要です。そこで、深層学習技術により、放射線治療用の臓器輪郭を自動で作成する画像処理エンジンを開発することは、臓器の輪郭の作成の際の術者による差異を解消できるため、患者さんの正常臓器へのより正確な線量評価が実現できると考えられます。
当院にて放射線治療が行われた患者さんの過去の医療画像および臓器輪郭情報を用いて、自動輪郭作成技術を開発することを目的とします。
【研究の方法】
この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。これまで診療目的で取得された医療画像を診療録から収集して行う研究であり、特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。
また共同研究を目的として、富士フイルム株式会社へ匿名化された医療画像および臓器輪郭情報が提供されます。
なお、研究計画書や研究の方法に関する資料を入手・閲覧して、研究内容を詳しくお知りになりたい場合は、末尾の連絡先にお問い合わせください。他の研究対象者の個人情報等の保護や研究の独創性確保に支障がない範囲でご提供させていただきます。
【個人情報の保護】
この研究に関わって収集される情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。
あなたの医療画像は、解析する前に氏名・住所・生年月日等の個人情報を削り、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、診療を受けた施設において当院放射線科治療部では山下英臣(研究責任者)が、富士フイルム株式会社では桝本 潤(研究責任者)が、個人情報管理担当者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコン等で厳重に保管します。ただし、必要な場合には、当診療科においてこの符号を元の氏名等に戻す操作を行うこともできます。研究の実施において、顔の輪郭が判別可能な対象症例に対し3D描画を行う必要が生じた際には、表面部削除処理を施した画像を生成し利用します。
この研究のためにご自分のデータ(あるいはご家族)を使用してほしくない場合は主治医にお伝えいただくか、2024年3月31日までに下記の研究事務局までご連絡ください。研究に参加いただけない場合でも、将来にわたって不利益が生じることはありません。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。
研究結果は、個人が特定出来ない形式で学会等で発表されます。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。ご不明な点がありましたら主治医または研究事務局へお尋ねください。
本研究は、富士フイルム株式会社より共同研究資金の提供を受けて実施いたしますが、東京大学医学部利益相反アドバイザリー機関に報告し、利益相反マネジメントを適正に行っています。研究の実施や報告の際に、富士フイルム株式会社に都合のよい成績となるよう意図的に導いたりすることはありません。
本研究の結果として知的財産権等が生じる可能性がありますが、その権利は国、研究機関、民間企業を含む共同研究機関及び研究従事者等に属し、研究対象者はこの特許権等を持ちません。また、その知的財産権等に基づき経済的利益が生じる可能性がありますが、これについての権利も持ちません。
尚、提供いただいた試料・情報の管理の責任者は下記の通りです。
試料・情報の管理責任者
所属:東京大学医学部附属病院放射線科
氏名:山下 英臣
尚、あなたへの謝金はございません。
この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。
2023年12月
【連絡・お問い合わせ先】
研究責任者:山下 英臣
連絡担当者:野沢 勇樹
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学医学部附属病院
Tel: 03-5800-8667(内線34000)Fax: 03-5800-8935
e-mail:yamachan07291973@yahoo.co.jp